横綱白鵬(32=宮城野)が節分の日の3日、毎年恒例となっている千葉・成田山新勝寺での節分会で、豆まきを行った。横綱稀勢の里(田子ノ浦)、関脇御嶽海(出羽海)、平幕の隠岐の海(八角)、遠藤(追手風)も参加。昨年から2万3000人減ったが、午前と午後の2回合わせて集まった4万5000人の参拝客に、手にした豆を豪快にまき、五穀豊穣(ほうじょう)、東日本大震災の被災地復興を祈った。

 用意された大豆860キロ、殻付きの落花生400キロを、NHK大河ドラマ「西郷どん」の出演者である瑛太、黒木華、北川景子らとまいた白鵬は「お相撲さんの正月は初場所が終わってから、と言われる。今日から新しい年(が始まる)、明日から春、春には桜も咲き、春場所も近い。いい年にしたい」と柔和な笑みを浮かべながら話した。

 初場所は両足の親指を痛め5日目から休場。「右はだいぶ、良くなったけど、左はまだ思わしくない。寒い日が続いていて、寝起きや動き始めに(まだ)硬さがある。少しずつならしていきたい」と現状を説明。たくさんの参拝客を前に「久しぶりに人前に出てきたなという感じ。1年は早いなと思った」と年中行事を楽しんでいた。