横綱鶴竜(32=井筒)が物言いがつく際どい一番を制し、7連勝を飾った。西前頭3枚目の貴景勝と激しい突き、押しの展開から最後は押し出し。その際に、鶴竜の左足親指が出たとして、物言いがついたが、審判による約3分半の長い協議の末、軍配どおりの結果となった。

 物言いをつけた大鳴戸審判員(元大関出島)は「鶴竜の左足親指がキュッと出た。そのタイミングで貴景勝は残っていたように見えた。軍配が鶴竜に上がったので逆じゃないかと思って」と理由を説明した。ビデオ室と入念に連絡を取り合い、「足が出る前に、貴景勝が倒れ体がなかった」(山科審判長=元小結大錦)と軍配通りに。八角理事長(元横綱北勝海)は、「よく物言いをつけた」と審判団を評価した。