大相撲春場所8日目に貴乃花部屋の十両貴公俊が支度部屋で付け人を殴打した件を受け、貴乃花親方(元横綱)が19日、会場のエディオンアリーナ大阪で日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らに謝罪、報告を行った。貴乃花親方は午前9時50分に車で会場に到着、役員室で約15分間、事情を説明した模様。その後、同10時14分には車に乗り、会場を離れた。

 事情説明に同席した春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「(貴乃花親方から)“今回は申し訳ありませんでした”と。貴公俊の休場の申し入れがありました。今後(の処分など)については29日の理事会で決定することになります」と説明。貴乃花親方の管理・監督責任などについても「議題に上がることになると思う」と話した。

 協会は殴打事件の調査を危機管理委員会で進める方針。時系列、事実関係の確認のため貴公俊本人、貴乃花親方のほか、当時支度部屋にいた力士ら「目撃した人」(春日野広報部長)からも話を聞く。貴乃花親方も「協力は惜しまない」と話しているという。

 また事件が起こった時、貴乃花親方が会場に不在だったことについて、春日野広報部長は「それは、いたら起こってなかったのか、いなかったから起こったのかはわからないですし…」と話していた。