貴乃花親方(元横綱)は21日、京都・宇治市の宿舎で、元横綱日馬富士関による傷害事件の被害者の十両貴ノ岩の春巡業参加について言及した。「東京に帰ってから入院していた所で頭を診てもらう。本人と相談しながら」と明かし、場所後に傷害事件で負傷した頭部を検査してから判断する方針を示した。その後会場内の役員室に出勤し、この日から休場した弟子の平幕貴景勝について「足の腫れがひどい。休ませます。完治しないと」と話し、再出場はなく、春巡業も全休させる見通しを明かした。

 また、役員以外の親方衆による年寄会はこの日、貴乃花親方に対し、28日の年寄総会への出席を求める嘆願書を提出することを決定。傷害事件以降、協会側に反発を続ける理由などの確認が目的という。役員待遇委員で本来なら出席義務はない同親方は「何も聞いていない。それが届いたらお答えします」と述べるにとどめた。