東前頭5枚目の千代丸(26=九重)が、大関高安(28=田子ノ浦)から初白星を挙げて、2大関を撃破した。

 180キロの高安を、両手で突き起こして慌てさせた。それでも左上手を許して振られ、土俵際に追い込まれたが、うまく体勢を入れ替えて突き落とした。「今日も思い切り前に攻められた。当たろうと思っていた」とシンプルな考えが功を奏した。

 NHK中継のインタビューでは、付け人で弟の幕下千代鳳を「すしに連れて行きたい」と発言。支度部屋では「あれは口だけです」と言いながらも、最後は弟とグータッチをして喜びを分かち合っていた。