大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が、100人近い親方衆に謝罪した。28日、大阪市で行われた臨時年寄総会に出席し、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を繰り返した。一部から契約解除を求める意見も出たが、年寄会は貴乃花親方への処分を今日29日の理事会に一任する。

<「臨時年寄総会」出席各一門代表のコメント>

 ◆高田川親方(元関脇安芸乃島) 一門の中には、貴乃花親方の言動、行動は本来なら契約解除になる部分が6つ7つある、という声もあった。契約解除までは、という声もあった。その中間もあった。処分は理事会に一任したい。だが、名前も実績もある方だし、今後どのような行動をとっていくか、が一番の問題と思う。

 ◆入間川親方(元関脇栃司) テレビに無断で出演したり、貴乃花親方の言動、行動は協会と結んだ契約にかなりの部分で触れていたが「間違っていた。申し訳ない。適切でなかった」と言ってもらった。

 ◆錦戸親方(元関脇水戸泉) 場所前の告発など、なぜこのようなことになったのか? 告発の撤回は本当なのかなど、その真意を深く知りたかった。真摯(しんし)に答えていただいた。反省して「もうこのようなことをしない」と言っていただいた。あとは理事会に一任したい。

 ◆玉垣親方(元小結智乃花) 協会一丸となって公益財団法人となったのに、貴乃花親方の発信する意見を聞けなかった。協会と対立しているような空気は本当か? それを総会で聞けた。「反省している」との返事を聞けた。一から出直してほしい。理事会のいかなる処分も厳粛に受け止めてほしい。

 ◆伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨) 最初にまず貴乃花親方の声を聞きたかった。これからは協会と一丸となって頑張ってほしい。処分については理事会にお任せします。