大相撲の貴乃花親方(45=元横綱)が19日、都内の部屋で取材に応じ、貴乃花一門の名称変更を願い出ていたことを認めた。貴乃花一門詳細などは以下の通り。

 ◆貴乃花一門 10年の理事選で、二所ノ関一門に所属していた貴乃花親方は一門の意向に反して立候補。これを支持した4部屋の親方6人が二所ノ関一門を離脱し、「貴乃花グループ」を形成した。12年の理事選では、立浪一門の立浪親方(元小結旭豊)も貴乃花親方に投票し、同年5月に貴乃花グループに合流。14年には、当時の北の湖理事長に「一門」として認められ、日本相撲協会から助成金が支払われるようになった。

 ◆一門とは 連合稽古、冠婚葬祭などで協力関係にある複数の部屋の総称で、現在は6つの一門がある。もともと分家独立などで縁がつながっている場合が多い。1964年(昭39)までは、本場所で同じ一門の力士は対戦しない「一門別総当たり制」だった。協会全体でなく一門ごとに巡業を行うこともあった。脱退や移籍もある。最大派閥は出羽海一門で、力士出身の現職理事10人のうち4人を輩出している。