日本相撲協会は23日、「土俵と女性について」を議案に28日に臨時理事会を開催すると発表した。春巡業の際、土俵でのあいさつを断られた兵庫県宝塚市の中川智子市長が、19日に相撲協会を訪れ、土俵の女人禁制についての議論などを求める要望書を提出。これを受けて実現する。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「まずは話し合いを持たないと先に進まない。いろんな角度から柔軟に意見交換したい」と話し、外部の理事や監事らの意見も募る。

 大相撲は伝統的に土俵を女人禁制としてきた。今回の対応に至ったのは、4日に京都府舞鶴市で行われた巡業の土俵で、あいさつ中の男性市長が倒れたことに端を発する。救命処置で土俵に上がった医療関係者の女性に対し、土俵から下りるよう場内放送され、社会問題化した。芝田山部長は「その場(臨時理事会)で結論が出るか分からない。継続して審議する必要があるかも」と、腰を据えて話し合う決意をのぞかせた。