大相撲春巡業が24日、茨木・取手市で行われ、体調不良で途中休場していた横綱白鵬(33=宮城野)が再合流した。

 朝稽古で相撲は取らなかったが、四股やすり足など基礎運動を約1時間行い、汗を流した。

 白鵬は、発熱などのために20日に離脱。この日の巡業も含めると残り3カ所で、そのまま全休して体調を整えてもよかった。それでも合流したのは、日本相撲協会への感謝の気持ちがあったため。9日に父ジジド・ムンフバド氏が死去。協会から許可をもらい11日に葬儀参列のために巡業を途中離脱して帰国した。再来日予定の延長も認めてもらうなど配慮してもらったことに「巡業も途中で帰らせてもらいましたから。24日からという思いで必死に治しました」と話した。

 ただ、それだけではなく「体の感覚もあるから。何もできないまま番付発表を迎えるのではなくね。とにかく基本をこなしてという感じでね」と、夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)出場をにらんでいるからこその再合流でもあった。春場所休場となった両足親指負傷の状況も「言われてみれば『ケガしてたな』という感じ」と万全の様子だった。