大相撲の横綱白鵬(33=宮城野部屋)が1日、東京・墨田区の部屋で、東京場所前恒例の綱打ちを行った。

 真新しい綱を締めて、今年の初場所前の綱打ちから参加している能楽師の大倉正之助による大鼓の演奏に合わせて、横綱土俵入りを披露。「以前(1月)は聴くだけだった。気持ちよかった。気合が入った。いい緊張感が出てきた。いよいよという感じ」と充実した表情を浮かべた。

 自身初の2場所連続休場から復活を目指す夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)に向けて「幕内1000勝に少しでも近づけられるように」と、あと28勝にまで迫った大台を意識した。

 午後は東京・両国国技館で行われた力士会と赤ちゃん抱っこ撮影会に参加した。力士会には、福島県相撲連盟、会津相撲協会の関係者が出席。白鵬が以前、力士会会長を務めていたい時に、力士会で東日本大震災で被害を受けた会津若松市に土俵を寄付することを決めていた。その土俵が3月31日に完成してこの日、関係者から直接お礼を受けた。「これからも力士会で何ができるかを考えないといけない、という話し合いもした」と語った。