大相撲の横綱白鵬(33=宮城野)が4日、都内の部屋で夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けて稽古を行った。若い衆2人を相手に計10番で全勝。「多少、抑えてやったけど、エンジンがいい感じで動いた」と、状態が上向いている実感があると語った。

 稽古後には、今は会社員として働く元付け人の夫人の友人という縁で、バレーボール女子の元日本代表栗原恵(33)と初対面した。部屋の前で握手を交わして記念撮影したが、192センチの白鵬は「私の方が何センチか大きいぐらい。脚も長い」と、自身に迫る187センチの長身と、スラッとしたスタイルに驚いていた。続けて「付け人の縁で知り合ったけど、こういう縁も大事」と、引き続きの稽古見学も歓迎していた。

 栗原は稽古場の様子について「ピリッとした空気で緊張感があった。迫力が違う」と刺激を受けた様子だった。また、稽古後は終始笑顔で対応した白鵬に「こんなに身近に接していただいてうれしいです」と感謝していた。【高田文太】