昨年11月に大相撲の貴ノ岩に対する傷害事件の責任を取って現役引退した元横綱日馬富士関のダワーニャム・ビャンバドルジ氏(34=モンゴル)が9月30日に東京・両国国技館で引退相撲を開催することが14日、分かった。

 師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明らかにした。

 元日馬富士は昨年10月の秋巡業中に鳥取市内での酒席で十両貴ノ岩を暴行。頭部などにけがを負わせ、昨年12月に鳥取区検に略式起訴された。現在は所属した伊勢ケ浜部屋のコーチを務めている。

 伊勢ケ浜親方は「長い間、応援してくださった方が多くいる。しっかりとお礼をしなければいけない」と話した。元日馬富士関は優勝9度、史上6位の幕内712勝の実績を残した。

 8年前に知人男性に暴行した引責で現役を引退した元横綱朝青龍関のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏も両国国技館で引退相撲を開いている。