元大関で東十両8枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が16日、左膝外側半月板損傷で4日目から休場した。今場所は初日から3連敗。十両残留には4勝は必要とみられており、このまま再出場しなければ、7月の名古屋場所での幕下陥落は確実。元大関が幕下に陥落すれば昭和以降初。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「今は痛み止めをしても痛い状態だが、痛み止めが効いてくれば」と話し、再出場については経過を見て判断するという。

 相次ぐ故障と糖尿病などで、昨年5月の夏場所で12勝3敗の優勝次点となって以降、先場所まで5場所連続で負け越している。うち1月の初場所までは、4場所連続途中休場。昭和以降では大受、雅山、把瑠都に次いで4人目となる元大関の十両陥落に続き、初の幕下陥落の危機が迫る。伊勢ケ浜親方は「その時に考えること。今は早く痛みを取って出てほしい」と、弟子の早期復帰を願っていた。