大関昇進を目指す関脇栃ノ心(30=春日野)が横綱白鵬を寄り切り、12連勝を決めた。過去25戦全敗の天敵を自慢の右四つで攻めたて、悲願の初白星をもぎ取った。横綱を倒して、直近3場所の合計白星を「36」としたことで、昇進は事実上の当確。単独トップも守った。

 ◆初顔合わせからの連敗 25連敗で止めた栃ノ心の白鵬戦は、初顔合わせとしてはワースト2位だった。ワースト1位は栃光の北の湖戦で29連敗。また栃ノ心の師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は、武蔵丸に23連敗で同3位に名を連ねる。羽黒山の大鵬戦と、元小結豊山の北の湖戦の21連敗が同4位タイ。豪風の鶴竜戦20連敗は同6位で、現在継続中の記録では最長。