横綱白鵬(33=宮城野)が、西前頭5枚目勢(31=伊勢ノ海)を下して2敗を守った。立ち合いで強く踏み込んで、左前みつを取って土俵際まで運んだが、勝負を決めなかった。「勢関は土俵際の一発がありますから」と警戒。右を差して左上手を取り、土俵中央付近で勝機を伺って左上手出し投げで転がした。

 前日の関脇栃ノ心戦で負けたことで「昨日の反省もあってじっくりいきました」。その栃ノ心が、自分の1つ前の取組で今場所初黒星を喫して、優勝争いは1敗の横綱鶴竜と栃ノ心追う展開になった。1度遠のいた賜杯が近づいてきたが「片方(栃ノ心)はもう対戦しているからね。自分の力でどうこうはないので、残り2日頑張ります」と淡々と話した。