関脇栃ノ心は鶴竜に敗れると悔しさを隠せず、右拳で土俵をたたき、顔をうずめた。

 横綱のおっつけで右を差せず、もろ差しを許した。前日の正代戦で右手小指などを痛め、この日朝は稽古をほとんどせず、病院へ。患部にテーピングをしていたが「大丈夫です」と影響を否定した。12連勝後の2連敗で自力優勝が消滅。逆転Vへは、千秋楽で勢に勝ち、鶴竜が白鵬に敗れ、決定戦になるのを待つしかない。「明日が最後なんで、気合入れて思い切っていきます」と声を絞り出した。