大相撲の大関栃ノ心が31日、大関初仕事を早速こなした。

 この日、東京・墨田区の部屋で、6月23日に豊田スタジアムで行われるラグビー「リポビタンDチャレンジカップ2018」日本代表対ジョージア代表戦のPR動画撮影に挑んだ。

 栃ノ心は5月に、同試合の特別応援サポーターに就任。就任したのは関脇だった夏場所前だったが、大関昇進後の翌日という最高の形で撮影日を迎えた。

 まず初めに、試合観戦を呼びかける動画を撮影。担当者からセリフを伝えてもらうも、どこか険しい表情。本番が始まり「大関の栃ノ心です。日本代表対ジョージア代表を………。何でしたっけ」と、一発OKとはいかなかった。それでも必死にセリフを覚え、さまざまなパターンを撮影。あまりの緊張に険しい表情が続いていたため途中、部屋付き親方の三保ケ関親方(元前頭栃栄)から「お通夜じゃなんだから」などとツッコミをもらい、笑顔をところどころで見せた。

 この日、一番の食い付きを見せたのは、試合当日に会場で出店されるジョージア料理やジョージアワインのPR動画撮影の時だった。趣味で、場所中でもジョージア料理を作るほどの料理好きで、「誰が作るの?」「何が出るの?」「どこのシェフ?」などと担当者を質問攻めに。少し困惑する担当者に「僕が作りに行こうか」と冗談めかして言って担当者を喜ばせた。

 約30分間に及んだ撮影後、「今日の方が余裕でした」と前日30日の大関昇進伝達式と比べて報道陣を笑わせた。大関栃ノ心と自己紹介する場面を振り返って「言いづらかった。慣れるのに時間かかるね」と初々しかった。