相撲界きってのサッカー通として知られる横綱鶴竜(32=井筒)が、日本代表がW杯ポーランド戦の終盤に見せたパス回しを称賛した。

 「時間稼ぎ」として、世界で非難されているが、モンゴル人横綱は「全然OK。そういうサッカーもある。それに、ある意味ギャンブル。向こう(同時刻で試合を行っていたセネガル)が得点を決めたら終わりなんだから。おかしいことなんかない。これを今後のいいあれ(見本、教材)にすればいい」と、リスクがある中での徹底した戦いぶりに舌を巻いていた。

 日本の次戦は、鶴竜が優勝と予想するベルギーと対戦する。それだけに「さすがに難しい試合になると思う。でも相手は3バック。(カウンターなどで)乾選手や原口選手が抜け出せばチャンスはある。これに勝ったらすごい! その時は謝ります」と、笑顔で早くも頭を下げるほど、日本に期待していた。

 一方で、次戦は深夜の試合開始で、自身初の3場所連続優勝がかかる名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)が一段と近づく。それだけに「さすがに次は見ることができないだろうね。(ポーランド戦の午後)11時開始がギリギリ。その日も昼寝をたくさんして、十分睡眠を取っていたからね」と、次戦の生中継での観戦を断念することと同時に、これまでのサッカー観戦のための陰の努力まで明かしていた。