7場所連続休場中の大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が、名古屋場所(8日初日、ドルフィンズアリーナ)を休場することが5日決まった。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が明らかにした。「今場所に向けて一生懸命やってきたが、もう少し時間を頂いて、次の場所に向けてもう1回やらせて頂きたい。今場所は休場させて頂きます」と話した。前日4日夕方に、稀勢の里本人と話し合ったという。「本人からも休場したいという話があった」とした。

 8場所連続休場は、年6場所制で横綱のワースト記録を更新した。

 2日に横綱白鵬と稽古を行い、2勝8敗ながら「目覚めた感じがする」と手応えを口にしていた。前日4日にも、西前頭2枚目の千代の国に8勝3敗。充実した稽古だったかと問われ「うん」と納得顔だったが、左大胸筋の痛みがとれず万全の状態とはならなかったようだ。