新十両の美ノ海(ちゅらのうみ、25=木瀬)は黒星発進となった。幕内経験者の誉富士を立ち合いから押し込んだが、土俵際で体を交わされた。

 「思っていたのと逆の構図になった。調子が良くないし、もっと押し込まれると思ったのに、押し込めて。いい形になってビックリして(土俵を)出ちゃいました」。

 関取初日は、相撲そのものより土俵入りの方が緊張したという。「相撲は毎日とりますけど…。思っていた以上に声援がかかって、驚きました。うれしかったです」。沖縄出身者らしいしこ名が特徴的で、親方衆から、01年のNHK朝ドラに引っ掛け「ちゃらさん」と呼ばれるが、さすがにこの日は「ちゃらのうみ~」の声援が飛んでいた。

 初めて15日間相撲をとる。「早い内に星を伸ばしたい。前半で4、5つは(白星が)ほしいです。だから、今日は相撲の内容はいいけど、結果がダメ」。気持ちを切り替え、初白星を目指す。