3場所連続優勝を目指す横綱鶴竜(32=井筒)は、小結松鳳山を突き出して破り、好発進した。

 立ち合いで低く当たると、相手にまわしを取らせず、懐にも入らせない絶好の体勢。慌てた相手が前に出てくると、いなして、最後は落ち着いて土俵外へと追いやった。

 14勝1敗で初の連覇を達成した鶴竜にとって、松鳳山は5月の夏場所で唯一、黒星を喫している相手だった。それだけに「立ち合いでしっかり、自分のタイミングで立てたので、あとは流れで攻められた。先場所は立ち遅れて、下がって引いて負けていたので」と、敗因を分析し、それを克服しての快勝に笑顔も見せていた。