東序ノ口34枚目服部桜(19=式秀)が、東序ノ口30枚目颯雅の腰砕けによって白星を挙げ、連敗を89で止めた。

 立ち合いは正面からぶつかり、右を差されたが抵抗しようと抱え込んだ瞬間に相手が崩れ落ちた。「うれしかった。自分の立ち合いをしようと思った」とほほえんだ。16年夏場所以来約2年ぶりの通算2勝目(111敗1休)に、午前8時半すぎで観客がまばらな館内は拍手に包まれた。師匠の式秀親方(元前頭北桜)は「これだけ負けて逃げ出したいこともあったと思う。こんなところで喜んでいる場合ではないのは分かっているけど、これをきっかけに3勝目、4勝目を目指して欲しい」と目を細めた。

 首を痛めて満足に当たれなかった時期もあったという。それでも服部桜は「いろいろあったけど、辞めようとは思わなかった。次は勝ち越しを目指す」と闘志を燃やした。