関脇御嶽海(25=出羽海)が、東前頭5枚目大翔丸(27=追手風)を下して自身初の初日から9連勝を挙げた。

 立ち合いで右を差すと、右に逃げる相手を逃さず、体を密着させたまま一気に土俵際まで運んで寄り切った。寄り切った際に腰を落とすほどの余裕を見せて「まぁ、いい感じかな」と涼しい顔を浮かべた。

 東洋大時に、日大で1学年上だった大翔丸とは何度か肌を合わせていたという。対戦成績は「五分」で「お互いに知り尽くしているので嫌な部分があったと思う」と、良いイメージも悪いイメージも両方あったが、今場所のここまでの勢いで勝負を決めた。

 幕内唯一の無敗を守り、優勝争いを1人で引っ張っている。連日の猛暑も重なり、そろそろ疲労が出る頃だが「まだ疲れてないからいいんじゃないですか」と、余裕をアピールした。