東前頭4枚目魁聖(31=友綱)が初めて結びの一番で白星を挙げた。

 大関高安(28=田子ノ浦)が得意な左四つに。「うわーって思った」と不利な展開になったが、相手が前に出ようとしたところで「これしかなかった」と豪快に小手投げ。7勝3敗とした。

 取組後には同じブラジル出身のアスリートとの交流を果たした。部屋関係者の知人で観戦に訪れていた、元サッカー日本代表の京都サンガFC田中マルクス闘莉王(37)と記念撮影。「大国」ブラジル出身にもかかわらずサッカーに全く興味を示さない魁聖だったが「これからはサッカー見ようかな」とおどけてみせた。

 明日11日目は全勝中の関脇御嶽海(25=出羽海)との一番。過去4戦4勝と合い口は良いが「(相手は)絶好調ですからね。(取組を)見ていてもすげーなと。早く大関にならないかな。それだけの相撲のうまさがあるよね」と、今場所の主役に躍り出ている御嶽海を絶賛していた。