人気小兵力士の西幕下2枚目炎鵬(23=宮城野)が東同9枚目玉木を下して5勝1敗とし、十両復帰を有力にした。

 持ち前の低い立ち合いから相手の右足に狙いを定め、足取りを決めた。「今日は(相手の出方が)見えました。右足から踏み込んでくる、上体に力が入ってるなと思い(足取りを)狙っていきました」としてやったりの笑みを浮かべた。

 春場所の十両経験後、着実に地力が上がっている。「前までは勝ってもいっぱいいっぱいでしたが、今は勝ち方にも余裕があります」。この日もただ足を取りにいったわけではない。対戦相手のデータは完全に頭にインプット。加えて「仕切りまでに落ち着いて状況を整理する」ことで、予想、読みに鋭さが増した。

 残り1番。体重は現在96~97キロ。「次は必ず100キロにして(十両に)上がりたい。それを想定してやっていきます」。力強い言葉に、充実感が漂った。