関脇御嶽海(25=出羽海)が、大関豪栄道(32=境川)を破って1敗を守り、初優勝に王手をかけた。

 1度目の立ち合いは豪栄道が嫌って仕切り直しになり、2度目の立ち合いは鋭く踏み込まれたが、体を開いて左上手を取って送り出した。「気持ちだけはしっかり余裕を持っていた。相手もしっかり見えていた」と土俵上では冷静だった。

 21日の14日目は、平幕の栃煌山に勝てば優勝が決まる。仮に栃煌山に負けても、3敗の平幕の朝乃山と豊山が負ければ優勝が決まる。優勝に向けて優位になっているが「全然ないです」と、相変わらず意識することはなかった。それどころか「(今日の)勝ちは勝ちでしっかり納める。まだ終わってないから」と気を引き締めた。