三役経験者で西前頭11枚目阿武咲(22=阿武松)が、再入幕場所を10勝目で締めくくった。9勝同士の妙義龍を寄り切った。「張り手を食らって、ちょっとイラッと…。ボーッとしたけど、このまま負けたら格好悪いと思った」と1度は土俵際に押し込まれたが、押し返した。

 御嶽海が優勝し、豊山が12勝、朝乃山が11勝、貴景勝も10勝。若手の活躍が目立った場所を振り返り「次の世代といわれる中で、自分が先頭を切って引っ張るつもりでいきたい。だからこそ誰よりも稽古しないとダメ。足りない点は明確に見えているので、それは強みと思っています」。番付が上がる秋場所へ、早くも闘志を燃やしていた。