大相撲の夏巡業は5日、長野市で行われた。長野県上松町出身で、7月の名古屋場所で長野県出身力士として初めて優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)にとっては凱旋(がいせん)となった。

 満員の約6000人の観衆に迎えられ「今まで回ってきた巡業の中でも1番盛り上がってくれているので、すごくうれしい」と喜んだ。一方でこの日「優勝おめでとう」という声援が相次いだことについては「大勢に言われると、ちょっと恥ずかしいですね」と照れていた。

 この日から今回の巡業では初めて、申し合いにも参加した。5勝3敗ながら、秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)に向けて、従来よりも早めの始動となった。「ちょっと早いけど地元だから。体と相談しながらやっていきたい」と話した。