大相撲の前頭貴景勝(貴乃花)が5日、22歳の誕生日を迎えた。

 この日、巡業先の長野市で報道陣から送られたケーキを手に笑顔を見せると、さらには、ケーキにかぶりつくサービスまで披露した。「ちょっと前まで22歳なんて、まだまだ先だと思っていた。あっという間に時間が過ぎて27歳、28歳となってしまう。全盛期は限られている。頑張っていかないといけない」と、力強く話した。

 今後1年間、22歳の目標として「早くても遅くても関脇に上がる」と誓った。

 7月の名古屋場所では西前頭3枚目で10勝5敗と好成績を残し、秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)では、新三役だった今年1月の初場所以来、2度目の小結が濃厚。

 「新三役の時は5勝10敗。まだ弱い、通用しないということ。中盤から体力的にもきつかった。(来場所は)ひと味違った自分を出したい。もしも負け越したとしても、それはまだ実力が足りないということ。負けるにしても、実力を出し切れるようにしたい」と力説。

 何度跳ね返されたとしても、1年以内に関脇へ。さらには三役定着、大関へと夢をふくらませていた。