大相撲名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海(25=出羽海)が、地元長野県に凱旋(がいせん)し、約6000人の観衆から盛大に迎えられた。

 5日、長野市で行われた夏巡業に参加。満員の会場内で観衆が一体となって万歳三唱したり、寄り切りで大関豪栄道を破った取組では、地元企業や団体などから懸賞が30本かけられたりと盛り上がった。御嶽海は「今まで回ってきた巡業の中でも一番盛り上がってくれているので、すごくうれしい」と喜んだ。

 長野県出身初の優勝という快挙に沸く、地元の後押しを受ける形で本格的な稽古も再開した。幕内力士の申し合いに今回の巡業で初めて参加して5勝3敗。大関とりとなる秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)に向け、マイペース調整の普段よりも早い始動。「ちょっと早いけど地元だから。まだ動きに硬さはある」。課題を感じつつ、地元の声援から、それ以上のパワーを得た様子だった。