大相撲夏巡業が24日、神奈川・小田原市で行われ、大関栃ノ心(30=春日野)が秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)への意気込みを語った。

栃ノ心は新大関だった名古屋場所を右足親指の負傷で途中休場し、14日の岩手・奥州市から夏巡業に合流。相撲を取る稽古はいまだに行っていないが連日、土俵中央から立ち合いを受け止めて俵まで粘って押し返す稽古を行っている。

この日も同様の稽古を行い「申し合い稽古はできないけど番付発表後にすぐに稽古できるように体を作っている」と話した。負傷した右足親指については「痛みはほとんどないけど怖さがある。その怖さは稽古でなくすしかない」と万全ではないものの、稽古量でカバーするつもりだ。

秋場所では初めてかど番を経験する。それだけに「まずは勝ち越しですね」と当然、目標はかど番脱出だ。「あまり痛い痛いとは言ってられない。かど番だからね。巡業前に比べたら(足の)力は戻ってきている。頑張りたいね」と言葉に力を込めた。