進退を懸けている横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、9場所ぶり勝ち越しを決めた。

前頭3枚目遠藤(27=追手風)を右張り差しから左四つに組み止めて寄り切り8勝目を挙げた。勝ち越しは、2度目の優勝を果たしながら8場所連続休場の原因となったケガをした昨年春場所以来となる。遠藤は9敗目となった。

横綱白鵬(33=宮城野)は関脇逸ノ城(25=湊)を寄り切って10連勝を飾った。勝負決定後、右手で押してダメを押した。

横綱鶴竜(33=井筒)も関脇御嶽海(25=出羽海)を寄り切って連勝を10に伸ばした。御嶽海は4敗目で、大関とりへ負けられない状況となった。

1敗の大関対決は高安(28=田子ノ浦)が豪栄道(32=境川)をかいなひねりで制した。かど番の大関栃ノ心(30=春日野)は前頭筆頭の魁聖(31=友綱)を寄り切って6勝4敗とした。

10日目を終わって勝ちっ放しは白鵬、鶴竜、1敗で高安、2敗で稀勢の里、豪栄道、前頭13枚目竜雷(27=高田川)同13枚目貴ノ岩(28=貴乃花)が追っている。