大相撲の元横綱日馬富士関(34)による「日馬富士絵画展」が19日、東京・銀座の日動画廊で始まり、油彩作品23点が披露された。

開催に先立ってプレス発表会が行われ、元日馬富士関は「去年の12月から(今年の)5月まで描いた絵が十何作かあります。その時の気持ちを色にして描きました」と話した。絵のタイトルは「横綱」「てっぺん」「両ふるさと」「スタート」「目標」「信じる」など独特。「横綱」というタイトルの絵は色違いで4作品あり、青い「横綱」については「去年の名古屋で初日から2連敗して、どうやって戦ってきたか、力が出なくなった。自分自身を取り戻すために描きました。11勝4敗で終わったのですが、1日1日集中していけば、いい結果が出る。この絵に力をいただいた」と説明した。

また「力士に絵をあげるとすれば?」という質問には、赤い「横綱」を指さし「稀勢の里関にあげたいと思います。10代からずっとライバルとして稽古してきた仲なので。今までは(自分が)勝つことが大事だったけど、これからは応援する。ずっと長く続けて欲しい。国民に勇気と感動を与えて欲しい」とエールを送った。

30日には、自身の断髪式を両国国技館で行う。「18年間続けてきたことを誇りに思うし、これからもずっと、相撲で学んだこと生かして、一生懸命真っすぐ前向きに生きていきたい」と話した。

絵画展は20日まで。売り上げは、元日馬富士関が出資してウランバートルに開校した新モンゴル日馬富士学園に贈られる。