横綱白鵬(33=宮城野)が、大関高安(28=田子ノ浦)を下して全勝を守り、単独トップに立った。

全勝の横綱鶴竜、2敗の稀勢の里が負けて、異様な雰囲気となった結びの一番。2度立ち合いが合わず、成立した3度目の立ち合いで右の張り手は高安の顔をかすめたものの、動きが止まった相手を両腕でかちあげるように当たって一押しで押し倒した。「三度目の正直というのがあった」と力が入っていた。

唯一の全勝を守り、昨年九州場所以来となる今年初優勝が見えてきた。それでも「まだ今日が終わったという感じです」と焦る気持ちを抑えた。

帰り際には、観戦に訪れたサッカーJ1神戸の元ドイツ代表FWポドルスキと談笑。「本場所に来てくれてありがたい。(今日は)いいところを見せられたな」と笑顔を浮かべた。