日本相撲協会の芝田山広報部長(55=元横綱大乃国)は27日、東京・両国国技館で報道陣の取材に応じた。

この日は理事会、年寄総会などが行われ、貴乃花親方(46=元横綱)が提出している“引退届”や弟子の力士らの千賀ノ浦部屋への所属先変更願いについて話し合われたが、それらに関連することは、何も決定事項はないことを明かした。

貴乃花親方が提出した文書については、すでに不備があることを指摘していたが、この日提出されたものについても、芝田山親方は「所属先変更願いはコピーだった。あらためて原本を提出してほしい。指の部分が真っ黒。貴乃花さんは“引退届”と呼んでいるものも、二重線を引っ張って退職届とするだけでもいいのに、同じものだと考えてほしいという上申書を付けてきた」と、いずれの文書についてもダメ出しした。

また、書面を代理人の弁護士だけが提出に訪れたことに「弟子のことが大事というなら、預ける側と引き受ける側、両方の師匠がそろって提出に来るべき。力士の育成が何よりも重要。退職は移籍が確定してから」と指摘した。