日本相撲協会の臨時理事会は1日、東京・両国国技館で行われ、貴乃花部屋の力士ら10人の千賀ノ浦部屋への所属先変更が承認された。これにより貴乃花部屋は消滅し、所属先を失う貴乃花親方(元横綱)の退職も1日付で決定した。

その後、八角理事長(元横綱北勝海)、尾車事業部長(元大関琴風)、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が会見を開き、八角理事長が今回の一連の騒動について言及した。

八角理事長 貴乃花親方は22回の優勝を果たした立派な横綱です。大相撲の貢献は非常に大きいものがありました。今回、このような形で相撲協会を去ることは誠に残念であります。協会本部は、貴乃花親方と直接面会して話したいと思っていました。一門の件も、直接会って話したいと思った。千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に話して、貴乃花親方と一緒に出てこれないか要請しました。千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が、1時間半説得しましたけど断られました。直接会ってお話しできなかったことは残念であります。一門の所属についても話します。9月27日の理事会までに、所属する一門が決まっていなくても決まるまで待つつもりでした。どこにも決まらなければ(自身が所属する)高砂一門で引き受けるように、一門のみんなと話し合うつもりでした。全ての一門が引き受けようと協議しようと考えていたと思います。全ての一門が門戸が開いていることを貴乃花親方の弁護士に、協会の顧問弁護士から伝えるよう言いました。私どもの話に貴乃花親方の弁護士の先生は「最善を尽くします」と言ってくださいましたが、貴乃花親方から連絡がなかったのは残念に思います。いろいろありましたけど、いつか一緒に協会を引っ張っていくと思っていただけに残念でなりません。