大相撲秋巡業が26日、広島・呉市で行われ、金足農(秋田)OBの十両豪風(39=尾車)が、吉田輝星投手(3年)にプロの心得を説いた。

吉田投手は、前日25日に行われた「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、日本ハムから1位指名を受けた。その時の様子はテレビ中継されていたが、巡業が行われていた愛媛・松山市から呉市への移動のため見られず。それでも「奥さんから随時LINEをもらっていた」と情報は得ていた。

豪風は、今夏甲子園で「金農旋風」を巻き起こした時から、吉田投手のプロ入りを希望していた。それが実現して、この日は喜びの表情を見せたが「部活動ではない。プロの世界でやっていく訳ですから。仕事にするというのはお金がいる。(成績が)下がれば生活できないし、(成績が)上がればお金も増える」と語った。

豪風自身も中大から角界入りという、吉田投手と同じようにアマチュアの世界からプロ入り。幕下15枚目格付け出しデビューした02年夏場所を振り返り「幕下だったけど『相手つえーな』と思った。何でこんなに強いんだろうと考えたら、アマチュアとプロでは責任感が違うのかなと思った。だから吉田君にも責任感を感じて欲しいですね」と経験談からアドバイス。さらに「必要なのは高い志を持つことと強い気持ち。どこまで成長するのか、通用するのか楽しみですね」と活躍に期待した。