横綱白鵬(33=宮城野)が大相撲九州場所(11日初日、福岡国際センター)を休場することが8日、決まった。初日を3日後に控えたこの日午前、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が明かした。

白鵬は9月の秋場所で、今年初となる通算41回目の優勝を全勝で飾った。だが、かねて痛めていた右膝などの治療のため、初日から出ていた10月の秋巡業を途中離脱。同18日に、右膝の骨片摘出と、右足首にできた遊離軟骨の除去手術を都内の病院で受けた。同下旬の福岡入り後も、相撲を取る稽古はできず、6日までは3日連続で朝稽古に姿を見せなかった。

白鵬の休場は、初日から3連勝しながら4日目から途中休場した7月の名古屋場所以来、通算10回目。今年だけに限れば年6場所で4回目の休場となる。

宮城野親方の話 今朝、本人と話をして、また無理して相撲を取ってケガをしたら同じこと(の繰り返し)と。手術したところが治りきらず痛いということで、しっかり四股を踏める状態ではない。1年最後の場所で、ましてや平成最後の九州場所ということで出たかったと思う。回復は順調なので、このまま福岡に残り(場所後の冬)巡業も出られると思う。傷が治り、痛みもとれれば(来年1月の)初場所も出られるのではないか。(今年は)ケガが多く最後もケガで終わるが、傷をとったことで、これからは良くなるだろう。