大相撲の横綱鶴竜(33=井筒)が、九州場所(11日初日、福岡国際センター)を休場することが決まった。取組編成会議前日の8日、福岡市内で取材に応じた師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)が明かした。

同親方は、福岡市内の病院で7日に鶴竜が受けた「右距踵関節損傷で約2週間の安静・加療を要する見込み」との診断書を公開。この日も時津風部屋へ出稽古し、ギリギリまで出場の可能性を探っていたが、午後になって「出られる状態ではない」と、師匠に休場を直訴した。

井筒親方によると、右足首付近に水がたまり、炎症を起こしている状態だという。「MRIを撮って、右膝は大丈夫だったみたいだけど、右足首からかかとのあたりに痛みが出ている。四股を踏んでも、右足をドーンと下ろせない。本人は、もう少し横綱として頑張りたいという目標があるということだから」と、無理をさせることはできなかった。

当面は福岡市内で治療し、その後、都内の病院に通院する計画だ。12月2日から始まる冬巡業の参加は未定で、井筒親方は「前半は休ませてもらうことになるかもしれない」と、治療に時間を要する見通しも明かした。