東前頭8枚目勢(32=伊勢ノ海)が通算出場900回の土俵で、今場所初白星を挙げた。同6枚目貴ノ岩に立ち合いすぐ、右を差す。下手投げを2度打ち、相手を崩し、力勝負となった3度目の下手投げを強引に決めた。

「今日は出し尽くしました。足が出ず、耐えるのに必死でしたけどね。投げは“3回目で決めよう”と思っていたので、勝負に出ました」

05年夏場所の序ノ口デビューから足かけ82場所、1度も休んだことがない。

「そうですか? 900回? それは知らなかったけど…誇りに思えます。そこで白星ですから」と喜んだ。

今年最後の場所。婚約者の女子ゴルファー比嘉真美子も今季ツアーは残り2戦。ともにシーズン最後の頑張り時を迎えている。

「ジャンルは違えど、同じスポーツです。お互い元気をもらい合いながら、頑張れている。気持ちをわかってもらえている、という安心感があります」

黒星が二つ先行しているが、巻き返しに意欲満々だ。