大関栃ノ心(31=春日野)が連敗を3で止め、星を4勝4敗と五分に戻した。

初顔合わせの西前頭3枚目竜電を寄り切った。

右四つでまわしを引いての寄り、という、4日目の魁聖戦以来の必勝パターンに持ち込んだのだが…。本人は「良かったのは最後ぐらい。相撲はダメ。立ち合いからまた引いちゃった」と気勢が上がらなかった。

部屋仲間の栃煌山、碧山が2敗を守り、優勝争いをうかがっているだけに、自身のもどかしさが募る。9日目は単独トップを走る貴景勝戦。対戦成績は1勝4敗と分が悪い。「勝って落ち着いたけど、立ち合いから、前に攻めたいね」。試行錯誤が続いている。