小結貴景勝(22=千賀ノ浦)が、大関栃ノ心(31=春日野)を押し倒しで破って勝ち越しを決めた。前みつを取りにきた栃ノ心をはじき返して、両手で腹付近を突いて一気に土俵外まで運んだ。

文句なしの相撲内容も「あんまり覚えていない。支度部屋にいる時からどういう風に対策していくか考えていた。胸を借りる気持ちでいきました」と無心だった。

9日目を終えて、1敗と単独トップを守った。今場所も残り6日となり、優勝争いもいよいよ佳境を迎えようとしている。初優勝への期待は日に日に高まるが「ここから負けたら8勝7敗。15日間の戦いというのは10日目からだと思います。9日目終わっての成績はあてにならない。自分とあと6日間どうやって向き合うか。一生懸命やりたいと思います」と引き締めた。