東三段目33枚目宇良(26=木瀬)が、東三段目10枚目琴手計(19=佐渡ケ嶽)との全勝対決を制して6勝目を挙げた。

立ち合いで相手の懐に潜るように低くぶつかり、はじいてからそのまま一気に押し出した。昨年の右膝前十字靱帯(じんたい)損傷により、右膝にはテーピングを施しているが、ケガの影響を感じさせない動きの良さを見せた。

無傷を守ったが「今日の相手はこっちが力出していかないと、気が緩んだら負ける。今日は負けると思った。とりあえず一発でもっていかれないように」と不安だったという。だが結果は快勝。それでも「たまたまうまくかみ合っただけ。ああいう相撲を取る時もあれば、逆にああいう相撲を取られることもある。駆け引きとかがあってのこと。ここで勝ったから次いけるということはない」と浮かれることはなかった。

いよいよ三段目優勝が目前に迫ってきた。宇良の各段優勝は、15年夏場所での序ノ口優勝のみ。「ここまで来たら勝ちたいです。残り一番、意識し過ぎないようにしたい」と欲を出した。