10月に日本相撲協会を退職した元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏(46)が景子夫人(54)と離婚していたことが26日、分かった。先月25日に自ら離婚届を提出したという。花田氏と話した関係者が、日刊スポーツの取材に「事実です」と明かした。花田氏は横綱に昇進した翌年の1995年(平7)5月に、元フジテレビアナウンサーの景子さんと結婚。1男2女をもうけていた。

花田氏と最近話したという関係者は「(離婚したというのは)事実です。詳しい理由は言わなかったが、長年の多忙とすれ違いからくるものかもしれない」と明かした。東京・江東区にある旧貴乃花部屋に暮らしていた花田氏とは別に、景子夫人は都内の別の場所に住居を構えており、2人は長く別居状態にあった。

花田氏は94年10月、当時フジテレビアナウンサーで8歳年上の河野景子さんと交際を開始し、翌95年5月に結婚。結婚式は同25日、東京・明治神宮で当時の日本相撲協会の出羽海理事長(元横綱佐田の山)夫妻の媒酌で挙式していた。同年9月には長男優一さんが誕生。その後、景子夫人の支えもあり計22回優勝。01年夏場所では右膝半月板を損傷し、1年以上休場した際も、献身的な看病があった。引退して親方になった後は、おかみさんとなった夫人の存在は大きかった。

近年は夫婦危機のうわさもたびたび流れたが、そのたびに否定していた。花田氏が日本相撲協会退職後の先月19日には貴乃花応援会のホームページで「身内の食事会での1枚」と題し、行きつけのレストランで撮影したと思われる笑顔のツーショット写真をアップしていた。

今月の3、4日に福岡・田川市で行われた祭りには、花田氏と景子夫人の姿があった。同じ出店で花田氏は綿菓子を懸命に作り、景子夫人は旧貴乃花部屋関連のTシャツやタオルなどのグッズを直接、買い物客に声をかけながら販売。周囲から見ればほほ笑ましい光景のようにも見えたが、報道陣の前で2人が会話をかわすことはなかった。現在の生活の様子を聞かれた花田氏は、旧貴乃花部屋で自身とマネジャーと2人で過ごしていることを明かしていた。

10月1日付で、花田氏は日本相撲協会を退職。今月25日に千秋楽を迎えた九州場所では弟子だった貴景勝が初優勝した。突然明らかになった離婚だったが、場所後に公になるのは想定通りだったのかもしれない。平成の大横綱は、角界からの引退とともに伴侶とも別れることになった。