10月に日本相撲協会を退職した、元貴乃花親方(元横綱)の花田光司氏(46)が27日、離婚について代理人弁護士を通じてコメントを発表した。前日26日に、元フジテレビアナウンサーの景子さん(54)との離婚が判明。95年から23年間続いた結婚生活が、10月25日に自ら離婚届を提出して幕を閉じたことについて「卒業」と表現した。この日はテレビ番組にも生出演し、新たな人生のスタートと明るく強調していた。

花田氏が発表したコメントには、随所に「おかみ」を卒業した景子さんへの気遣いがあった。10月1日付で相撲協会を退職。貴乃花部屋は消滅し、息子同然に接してきた弟子は千賀ノ浦部屋に所属先を変更。それから1カ月も過ぎずに、離婚届を提出していた。代理人を通じてこの日「今回の離婚はこれまでの夫婦としての成り立ちを良い思い出に、卒業しようということでした。お互い新しい道を進むことになりますが、これからの人生をゆっくりとそれぞれの道をお互い歩いていこうと思います」などと、遺恨などがないと思わせるコメントを発表した。

この日午前にはテレビ番組に生出演し、終始明るい表情で結婚生活を振り返っていた。「横綱になったばかりで結婚し、長男がすぐに生まれた。私自身は横綱をやることで毎日必死だった。一般的な新婚旅行とか思い出はない」としながらも、1男2女の子どもの成長を共に見守る日々が充実感を生んでいたとした。続けて「子どもたちは両親が決めたことだからという感じだった。離婚しても我が子が変わるわけではない」と、3人の子どもの理解も得ていることを明かした。

番組では、卒業から派生し、司会者から「卒婚」という表現を用いられた。これを受け入れた様子で「これまでおかみとして奥さんとして、肩身の狭い思いをしてきたでしょうから。これからは自分の道を行ってほしいと思いました」と返答し、景子さんの今後については知らないが、今も連絡は取り合い、応援する姿勢。「円満離婚か」と問われると「そうですね。円満で離婚する人って、あまりいないと思うけど。そばにいて本業を支える中できつい思いをしてきたでしょうから。50(歳)ちょいですから、これからゆっくりできるのでは」と話した。

発表したコメントには、冒頭で「これまで以上の精進が必要となりますことを実感しております」と、決意を表明していた。弟子に続いて景子さんとも別れ、正真正銘、第2の人生がスタートを切る。