「成人の日」の14日、角界の新成人は土俵の上で黙々と戦っていた。

新成人で番付最高位の西幕下2枚目竜虎(20=尾上)は「自分が最初に関取になりたい」と、同学年の関取一番乗りへ意欲を見せる。おじは師匠の尾上親方(元小結浜ノ嶋)。親戚だけに「(稽古では)みんなより厳しく指導してもらっている」と苦笑いを浮かべる。「上では四つ相撲は通じない」と、四股などの下半身強化で前に出る力を磨いている。

お酒はめったに口にしないが、今場所勝ち越せば「すごく酒が強い」という師匠と乾杯する予定。新十両の祝杯となれば、味わい深い一口となりそうだ。

序ノ口の服部桜(20=式秀)も大人の仲間入りを果たした。昨年の名古屋場所で、自身の連敗を89でストップ。昨年7月の20歳の誕生日に、師匠の式秀親方(元前頭北桜)からビールを勧められ「大人になったんだな」と実感した。

酒の強さは「まあまあ普通のはず」という。力士生活も4年目に突入し、日課は腕立て伏せ100回。「年間で2、3勝できれば」と19年の抱負を語った。【佐藤礼征】