横綱白鵬(33=宮城野)が抜群の反射神経で白星をつかみ取った。出し投げをもらい、栃煌山に背を向けて土俵際に追いやられた。万事休すの体勢になるも、くるりと1回転。すると勢い余った相手が先に土俵を割った。

紙一重の勝負を「(出し投げが)来るだろうと思っていたから残れたかな。100メートル走を僅差で勝った感じ。執念深さというか」と独特な表現で振り返った。