新入幕の東前頭13枚目矢後(24=尾車)が1敗で中日を折り返した。大奄美を寄り切って7勝目。勝ち越しに王手をかけた。

最後は絶対的な左四つだった。立ち合いは体当たりでぶちかまし、左へいなされ相手に背を向けたがクルリと1回転。けんか四つの大奄美と胸を合わせ、巻き替えて右四つを図った瞬間を逃さなかった。左差し、右上手で後は寄り切るだけ。背中を向けた場面は「体がよく反応してくれた」と一言。新入幕ながら早くも勝ち越しに王手をかけ「(取組前から)今日が終わった時点で明日(9日目)勝ち越すことしか考えてなかった」と強気だった。

快進撃を続けるが、地元北海道からイベント参加などのオファーはまだない。土俵外での仕事へ「矢後、空いています」と、スケジュールの余裕をアピールした。

全国的にも珍しい名字。手紙で矢後姓のファンから手紙が届いたこともある。仮に全国の「全くありません」が集まる会があれば「ぜひ会長を務めたい」と、まさかの立候補発言が飛び出した。