横綱白鵬(33=宮城野)が、関脇玉鷲(34=片男波)に押し出しで敗れ連敗。

優勝決定戦制度が制定後としては史上初となる12日目の優勝決定か…のムードがあったが一転、3敗の1差で追う3人にもがぜん、優勝の可能性が出るなど優勝争いが面白くなってきた。

過去の例から白鵬に「V確率100%」のデータがある。10日目まで全勝だった白鵬。10日目終了時点で、後続に2差をつけて単独トップに立っていた力士は、平成では今場所の白鵬で23回目だ。過去22回は、89年(平成元年)秋場所の千代の富士から、昨年(18年=平成30年)名古屋場所の御嶽海まで、全て10日目トップだった力士が1度もトップの座を譲らず優勝している。

白鵬も今場所のように4度あった。いずれも10戦全勝で走り、そのまま白星を重ね15戦全勝優勝したのが3度。残る1度は2年前の九州場所で、11日目に敗れ連勝は止まったが、12日目から再び千秋楽まで連勝し14勝1敗で優勝した。ただし今回は、今まで経験のない連敗で並ばれたことで、精神的にどうか?

さらに、連日の関脇以下との対戦での黒星。横綱昇進後、1場所中に三役以下相手に連敗したのは過去に5回。稀勢の里、琴奨菊の両関脇に敗れた11年秋場所こそ13勝2敗で優勝したが、以後は10勝5敗、0勝3敗12休、11勝4敗、2勝3敗10休とV逸が続いている。両極端のデータが出たが、果たして結果は…。