大相撲春場所で大関昇進が懸かる関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が、塩の力を借りて活躍することを誓った。21日、都内で行われた化粧まわし贈呈式に出席。春場所で「赤穂の塩」をまき塩として提供する予定の赤穂化成と、三井物産の子会社でオーストラリアに拠点を置くシャークベイとの共同で制作された化粧まわしに、貴景勝は「こんな立派な化粧まわしをいただいた。化粧まわしと塩の力を借りて、春場所でいい成績を残したい」と、力強く語った。

赤穂化成は貴景勝の地元である兵庫県の企業で、シャークベイは原料の生産、出荷などで取引している。まき塩で土俵を清める相撲と塩の関係性を機に、化粧まわし贈呈にいたったという。化粧まわしの基調となる銀色は「内なる力を発揮する色」。貴景勝は「内なる、というのは精神面のことだと思っている。ますます精神的に強くならないといけない」と、責任感を口にした。

贈呈式には師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)、衆議院議員の山口壮氏(赤穂市、兵庫12区)、外務政務官の辻清人氏(台東区、東京2区)ら関係者約100人が集まった。